初心者がファッションのコツを知り始めると、オシャレが楽しくなり、自分で良い服を選べるようになっていきます。ここで重要になるのが、視野の広さです。上達していく過程で多くの方が躓いてしまう「似た様な服やコーディネートを選んでしまう」という現象。これを広い視野を持って克服すれば、コーディネートは更に上手くなり、ファッションも一皮剥けた段階に入るでしょう。
視野が狭くなると、様々な所で偏重が見られるようになります。例えば、同じ色の組み合わせばかりする。もしくは、気に入ったコーディネートばかり選ぶ。こうした現象が起き始めるものです。
こうなると、その人のファッションは同じ事を延々と繰り返すだけになるでしょう。また、ファッションは言葉と同じで流行り廃りがあります。新しいものを取り入れなければ、今は格好良く着こなせていても、それが格好良いとは言えなくなるものです。もちろん、日本語が昔から日本語であるように、格好良いファッションにも骨格や基本形と呼べるものがあります。
それは人間の感覚を背景に持つ、普遍的なものです。しかし、気に入った言葉だけを使い続けていては語彙のバリエーションが乏しく、表現の幅は広がりません。表現が豊かである人ほど話が魅力的になるように、コーディネートの幅が広い人ほど魅力的なコーディネートの方法を多く知っています。いつもと違った服を選び、いつもと異なるコーディネートに挑戦する。
こうして得られた知識や技術は、次の着こなしへ確実に活かされます。そうしてまた、お気に入りにコーディネートに戻ってくると、以前よりも気が付く所や改善点が多く見いだせるでしょう。だからこそ、広い視野を持って意識的に変化する事が大切と言えます。同じコーディネートを繰り返していてはわからない、より良いコーディネートのコツは、意外と多いもの。
変化を続ける人は、魅力的という一点において不変であるものです。